「白紙」から
私は今までFacebook上では主観的な投稿を避けて来た。 なぜならそれは、こうやって不特定多数の人に自分の中でもんもんしている事とか、かくかくしかじかこれこれうまうまを曝したくなかったから。 投稿のシェアもなるべくコメントを残さずそのまま公開して「見てくれた人がどう思うか...
在る
このように在るという事は それを認識させるものに依存しているのではないか 「自分」というものを確認するために 「自分」というものを証明するために その上に否定という行為があり 否定の挙げ句に再認識という果てがある いくら否定をしようとも それは存在の証明に繋がる...
私達は同じ呼吸をしている
私達は自身の感情に流され 時に愛し合い、時に憎み合い 時を過ごしてきた 私達の肺は片方ずつ機能していない なぜなら、我を忘れ、生きる事すら投げ打ってしまうほどに お互いに没頭してきたから 気付けば片方の肺が死んでいた そしていつしかお互いに失った肺を相手の肺で補おうとして...
もしも
もしも 自分がものを作っていなかったら 想像すら出来ない 何も無い 私には記憶が無い いつから描き始めたのか いつから創り始めたのか 幼い頃の思い出 私が描いた絵を母がフェルトでマスコットにしてくれた 多分4歳頃の事だろう それが私を高揚させた...
いのしし
私は猪 「これ!」と思った事に猪突猛進する それが良い場合と、裏目に出る場合がある それらを判断し、制御する必要はあるのだろうか 破綻を呼ぶ猛進もあれば 成果を産む猛進もある 器用に使い分けられたら、物事は上手く進むのかもしれない だがその必要はあるのだろうか まだ分からない
彼らの存在とは
彼らは境界にいる 生と奈落の境界にいる 彼らはただ見ている 私が落ちてゆくのを私が浮上するのを 私は彼らに挨拶をしない 彼らも何も言わない ただそこに居て生でも奈落でもない何か別の存在を示している 私はそれを知りたい 彼らの存在とは
白い貝の人
その人はまるで「白い貝」のような印象を与えた 白い貝の人は私の全てを見透し、奈落へ導いた 心はどこか遠くへ行ってしまい 残ったのは殻だけ 醜い殻はとても残酷にわたしの視界を覆い 盲目にする 判断力と健康を失ったわたしはただ耐えるしか無い この虚無が去るのを...
月の穴
愚痴のような文字を並べていた昨今 私は多くの人に救われていた 夜空を見上げたとき「空」という空間にぽっかりと、まあるい穴があいていた それはまるで奈落のなかのエメラルドグリーンのトンネルの様で私はずっとそこに行きたいと願っていた 東京の空は小さい...
フラッシュバック
脳の故障 フラッシュバック いつも怯えて身構える それは一体どこからやって来るのか どうやって現れるのか 何のために? わたしは風に舞う木の葉の様に記憶に翻弄される その現象を紐解く必要はない 翻弄されていい そこに何かを見つけられればそれも財産になりうる...
沢山の脚を持つ子
沢山の脚をもつその子は根を張る 小さな芽を出すようにその子は産まれる 種はどこにいてもここに 覗き込んでくるその子は涙を舐める 夢を食べるように涙を食べる その子は涙の夢をみるのだろうか